2015年7月25日土曜日

飽くなき闘争



 2011年02月07日07:40 

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自転車をこぐ。    


しばらくして、

こぐのを止める。    

すると僕たちは、「自転車がそのうち止まるだろう」、と予知する。   

過去の経験を通して、予知する。  


これがアリストテレスの考えだ。 


けれど、これはガリレオの考えとは異なる。  


ガリレオはこれと全く違った見方でこの自転車の現象をみている。 


彼ならば、『空気や重力といった摩擦の力』が存在することを僕らに伝えてくれる。 

摩擦の力に負けたとき、初めて、自転車がとまる。  

目に見えない様々な力が対立しあって生じるものが、僕たちの肉眼で見えているのだ。

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宇宙飛行士が、宇宙で自転車をこいだとする  


そこには重力もなく、摩擦もない。    

止まらずに、ずっと自転車は進み続けるだろう。    

ガリレオはこの原理を考え出した人で、それによって地動説を唱えた。

物体の自然状態は運動していることであり、静止していることではないと主張していた。

物体は、止められない限りずっと動き続ける、と彼は論じた。  

そして、この『運動』という言葉を『願望』に置き換えたのが、ホッブスだ。 


ホッブスはガリレオと同時代の哲学者であり、人間が願望を抱くことが、人間そのものの本質だと唱えた。

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料理をしながら、サンデル教授の討論を聞く。   


卵子提供者や精子バンクの例を基にした、「お金でかえるもの、買えないものについて・・・」    


http://d.hatena.ne.jp/gule/20100523/1274584981 


「身長がいくつで、目の色がいくつで、高学歴の精子提供者募集」


  こんな広告がアメリカのとある大学キャンパス内の新聞で存在するという。   


 血統つきのペットを選ぶように、細かい条件がそろっている。


  そういえば、スペインの僕の町でも、中国やアフリカからの養子がみかけるなぁ。  


マーケットというのは、人間の願望を答えるための憩いの場なのであろうか・・・。  



僕は疑問に思えてならない。   


ディズニーの創立者のウォールト・ディズニーの体は、死んだ今も丁重に冷凍室に保存されている。

輝かしい科学技術が進歩したときに、自分の死んだ体が再び生き返れる、ということを遺書に書いたからだ。    

数年前の科学雑誌の記事を思い出した。  

ある億万長者が自分のペットが死んでも、ちゃんとコピーを遺伝子からつくり、共に生活をしているそうだ。  

中村うさぎも自分の体をいろいろ改造しているから自己責任の範囲だけど、さすがにペットをいじくるとなると・・・。 

そういえば、ベッカムの奥さんは、シリコンを胸に入れた。けど、数年たって、体の体調がおかしくなったので、シリコンをはずしたそうだ。 


人間はどこまで願望の塊なのか。  


ドゥルーズという哲学者は、『人間は願望マシーン』と言い切った。  

ひとつの願いがかなえば、そこで飽き足りる。  

そしてまた新たな願望を描く。  


有限である世界を認めず、無限な世界だと思い続ける。    


ドゥルーズは、親の願望に押し付けられた子供たちのことを真剣に考えた。  


「プレッシャーを幼少時代に受けた子供たちは、やがて大人になり結婚し子供をもうけるだろう。


そして自分たちの子供に、自分の願望を押し付けるだろう」   


マイナスのスパイラルが世代を超えて続く。  


そして、ドゥルーズの考えの根本には、ホッブスという17世紀哲学者がいる。  


よく言われる、『万人闘争』という考えを発した人だ。  

アリストテレスは人間というイキモノには『社会的な性質』をもつといっている。   


その反面、ホッブスは『非社会的な性質』をもつと考える。  


一人が願望を満たす。  


もう一人が願望を満たす。 


そしてそこに摩擦が生じ、闘争が生まれる。    


人間の本質をそのままにしておけば、大惨事を生み出すかもしれない。  

そういうことで、国家・組織・君主といったものが存在すべきだ。  

それがホッブスの考えだった    

彼が生きた時代のイギリスは激動期であったために、こういう考えにいたったのだろう・・・。 

おのおのが望む願望というもの。      

飽き足りたとき、また新しい願望を望む。 


このアイデアをホッブスは、面識のあるガリレオからとってきたことを僕は知った。 

物体が動き続けるように、人間は願いを求め続ける。 

それが叶えられる社会が存在したり、しなかったり。    

叶えられない現実をもつひとは、それを受け入れて、生きるだろう。   

一方、不可能な願いがかなえられていく人々は、さらなる願いをもつのだろう。 

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プエルトリコという国には軍隊がない。  

それを理想に思う平和主義者がいるようだが、よーく考えれば、アメリカ軍事がしっかりと統率している。  


ムバラク政権が独裁だったとはいえ、今までイスラエルとの和平が続いたのはどうしてなのか・・・。 

そこには色んな中東の緊張感があるなか、アメリカの軍事が介入が存在していた。    


当然、アメリカも善意でやっているのではない。  


僕には見えない願望を彼らは求めているのだ。   


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ホッブスが後世の僕たちに言いたかったのは、このことなのかぁ・・・。 


いや、そうではないんだろう。  


彼は書籍の中で、『他人よりもさきに、自分から願望を絶て!』と言っている。  


そうすることによって、闘争が少なくなり、契約が生まれ、平和へとつながる。   


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そういえば、おととい、近所に泥棒が入った。    


幼児用の服を展示しているお店。 

警察が朝から叫んでいた。    

飽くなき闘争は続くんだろうな。


    http://cruel.org/econthought/profiles/hobbes.html http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0944.html